韓国産二枚貝の取扱いについて
平成21年5月26日付けで医薬食品安全部監視安全課より韓国産二枚貝の取扱いについて通知がありました。以下の通りです。
先般、韓国政府より一部海域の二枚貝より麻痺性貝毒が基準を超えて検出されたため、同海域で生産される貝類について韓国産二枚貝原産地証明書の発給を中断するとの連絡がありました。万一、発給中断日以降に同海域の記載された証明書が添付された輸入届出がなされた場合は輸入手続きを保留する。
【ワンポイント解説】
ここで言う二枚貝とはあさりやしじみなどを指します。いままで原産地証明書があれば日本で検査を免除されていた(韓国で安全性の確認が取れていた為)が、上記に該当する海域で採取された二枚貝は日本で検査を受けて合格した場合に限り輸入許可となります。“保留”とは検査を受けて合格が出るまでの間の事を指します。
“一部海域”について詳しい地域名を知りたい方はお気軽にお問い合わせ下さい。
文章作成者:門司営業所/林
中国産乾燥ほうれん草について
平成21年5月19日付けで医薬食品局食品安全部監視安全課より中国産乾燥ほうれん草に関して食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令に係る別途指示がありました。以下の通りです。
今般、中国において残留農薬管理体制が講じられ、中国政府に登録された加工企業で製造されたものについては、輸入自粛を一部解除し検査命令の対象となった。 検査項目としてクロルピリホス、ディルドリン及びエンドリンを行う。
【ワンポイント解説】
中国加工品の残留農薬が問題となってしばらく経ちますが、今回乾燥ほうれん草に関して中国政府の製造基準をクリアした一部の製造者については輸入自粛を解除つまり、事実上輸入禁止が解除される。その上で日本到着後、さらに検査を行い合格した場合に輸入出来るというもの。輸入自粛から1ランク緩和されたと言えるだろう。ただし、ここでいう一部の製造者とは広い中国の中でもわずか6企業(平成21年5月19日現在)のみであり、まだまだ厳しい状況は変わらない。ただ、時間が経てば指定製造者も増加すると思われる。他の品目に関しては既に解除になっているものや未だに輸入自粛中のものもあるので中国産加工食品の輸入をお考えの方はご相談下さい。
文章作成者:門司営業所/林
新着情報について
通関とは税関に関税を払えば輸入出来たり、申告すれば輸出出来たりするだけではありません。関税法以外の様々な法令に基づき、それに合った手続や届出を行い、すべてクリアにして初めて許可になります。
ここではそういった食品衛生法、植物防疫法及び輸出貿易管理令などに関する更新された情報を発信していきます。輸出入者様のご参考になればと思います。
またここでは難しい言葉や文章が出てきますので必要な場合、出来るだけ解り易いように【ワンポイント解説】を文下に追述します。合わせてご参考下さい。
より詳しく知りたい方は直接お気軽にお問い合わせ下さい。
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