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タイ産レモングラスについて

平成21年7月2日付けで医薬食品局食品安全部監視安全課より通知がありました。以下の通りです。

-前略-今般、輸入時のモニタリング検査において、タイ産レモングラスから基準値を超えるEPNを検出したことから、下記の通り検査命令を行うこととしましたので、御了知の上、関係営業者への周知方よろしくお願いします。

                記

1.製品検査の対象食品 : タイ産レモングラス及びその加工品(簡易な加工に限る。)

2.検査の項目 : EPN

3.検査の頻度 : 輸入者に対し、輸入届出ごとの全ロットについて製品検査を受けることを命ずること。

-以下略-

 【ワンポイント解説】

皆さん、レモングラスをご存知ですか。私は知りませんでした。調べてみるとイネ科の植物で(たしかに稲のような葉をして)レモンのような匂いがするハーブだそうです。用途としてはハーブティやそのままスープ(トムヤムクン)に使ったりとの事。近年、日本の食文化の多様化に伴い東南アジア料理の食材として輸入されているようです。そのレモングラスからEPNが検出された事によって命令検査になるという旨の通知です。EPNとは毒物の一種で、今回の場合は現地にて消毒される際の農薬に含有されているものが残留していたと考えられる。(文章だけ読むと消毒する農薬に毒が含まれているとなるがもちろん、そういう意味ではない。)

ちなみにEPNは物質名の略であるが、正式には『エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト』という長い名前が付いている。